メールマガジンは、嫌われつつある手法であるものの、定期的に情報を送ることで、より有益な情報を読者に与える意味では、自社にとっても相手にとっても依然として有効な手段ではあります。
実際に読まれないことも多いメルマガですが、IBMの調査によればBtoBのメール開封率は、20%が平均的のようです。
(下図のCorpoare Services参照)
(IBM 2018Marketing Benchmark Reportより)
感覚としても、納得のいくところである一方、どうせ配信するなら「読まれるメルマガ」にしたいというところですね。
ここでは、読まれない理由から読まれるための工夫まで、考察してみたいと思います。
メールが開封されない理由
メルマガについての国内でのアンケートを行った、2019年のワンマーケティング社の調査報告では、メルマガの停止理由として最も高かったのが、 『興味の無い分野の情報が含まれていた』 というものでした。
BtoBにおいては、特に時間の限られた中で情報収集を行い、役立つ情報をキャッチすることが重要です。そのため、その理由での配信停止というのは、とても納得のいくものです。
『ターゲットの興味関心を意識する』
『情報を絞り、より専門性の高い内容を』
このあたりは、そもそもの大前提として必須の条件です。
もちろん、下記のような相手の行動パターンに応じた工夫も必要になります。
【開封率の高い時間帯】 通勤途中などの出社前の時間、昼休み前、退社前 【開封率の高い曜日】 火曜日、金曜日 |
ただ、その前にまず開封されることから、ですね。
エラーメールの再確認とリストのセグメント化
BtoBのメールマガジンにおいては、エラーで返ってくるアドレスも一定数あります。部署の異動、退職など、さまざまな理由でメールアドレスが削除されていることがあるからです。
メール配信リストを常に更新すること、さらにはリストをその興味関心・熱度・業界などによってセグメント化することで、よりそのお客様の興味や本当に知りたいという思いに寄り添うことができます。
送信エラーの割合が高くなると送信元のメールプロバイダからも評価が下がり、迷惑メールに振り分けられてしまうリスクも高まります。より良いターゲティングのためだけでなく、こうしたマイナス面もあるので、避けたほうが良いですね。
より興味関心に刺さるメルマガを
結論としては、これに尽きます。
そのために、メール配信リストの更新をするだけでなく、タグやフォルダ分けなど、メーラーにある機能やSFAやMAなどの顧客管理システム(CRM)を活用して、お客様のリストを最適化していくことで、それぞれに合った内容のものを作成することができます。
ツールの導入が難しくても、まずはエクセルからでもリストの作成は可能です。時間はかかりますが、その分の努力はきっとお客様に伝わるものになります。それが結果として、自分の成果として返ってくるのではないでしょうか。